オデッセイのストップランプ球切れで入庫。
車体後方にスライドするツメが付いている車が多い中、この車は車体側方に垂直に持ち上げないと取れない鬼仕様。
後ろの方からだんだん前の方へ、樹脂のレバー×2で慎重に持ち上げて外しました。結構怖い作業。
ABSとASR警告灯が同時点灯。原因を探るために 診断機を接続するも ABS の 診断が非対応 なので 車両による自己診断を行う。
ハイブリッドじゃないNKR85は 確か4番か5番と 11番 をショートさせれば 診断モードに入ったはず と思ってやってみるけどうまくいかない。
なんでだーーと思って 整備資料を よく調べてみると この車両の場合は 4番か5番と13番をショートするらしい。 もうちょっと前の車両だと 4番と6番だし なんでこんなにコロコロ変えるんだ…
で、 エラー番号を読み出すと 63番。
左後車輪速センサー異常ってことだけど、 消去しても一瞬で戻って来る。普通 ある程度走ってから出るエラーだし、断線エラーは別にあるし意味わからん。
センサー以外の異常かな… とりあえずセンサー交換で様子見よう。
MH23S ワゴンRのエアコンコンプレッサー故障です。完全にロックしてしまい、エンストしそうになり入庫。
リコール対象車だったので保証でコンプレッサー、エバポレータを交換します。
コンプレッサーは特に難しい事もなくサラッと交換できるものの、エバポレータはダッシュボード降ろしが必要。
シフトワイヤーの頭が樹脂製で開いて固まっているのでなかなか抜けなかった。ドライバーでこじってなんとか抜けた。
ネジ10本くらい外せばごっそり降ろせる。わりと良心的な構造。
エアコンユニットはエンジンルーム側も2本止めてあるので注意。工具が合わないと取りづらい。
エバポレータの受け皿はコンプレッサーオイルでベトベト。このオイル漏れのせいで焼付きする模様。
エンジンルームからカラカラと音がするので見て欲しいとの依頼。
結論から言うとベルトのオートテンショナーがブルブル震えていた。スプリング式はブルブルするけど、ガス圧式のやつは通常ブルブルしないのが正常。
メガネレンチで押さえてみると音が止まるので間違いなさそう。
と言うことで交換。エンジンとフレームの隙間が狭いのでウォーターポンププーリーとクランクプーリーを外さないと無理っぽい。
クランクプーリーがかなり固く締めてあるので大きいインパクトレンチを使って外した。
ウォーターポンププーリーは結構大きめの穴が空いていたのでカムプーリーの回り止めが使えた。
ベルト超長い。伸ばしたら2m以上ある。掛け方忘れそうなのでメモ。
本日は三菱アウトランダーのお客様です。
よくスノーボードへ行かれるということで、融雪剤の撒いてある高速道路や山道を走るため
下回りがサビだらけになっていました。
ブレーキも例外ではなく、アタリが非常に悪くなっていたためローターの研磨を実施しました。
ローター裏面です。
かなりサビが浮いているのがわかると思います。
内外1cmちょっとずつブレーキパッドが当たっておらず、これではブレーキの機能がかなり低下してしまいます。
まずディスクグラインダーでサビを落とします。
サビている部分は結構盛り上がっているので、段差がなくなるように削ります。
で、研磨機にセット。
片面0.5mmずつくらいの研磨が必要でした。
摩耗限度を超えるようならローターの交換が必要になります。
研磨終了したものがこちら。
段差もなくなり、性能が元に戻りました。
ご要望があればハウジングも塗装したりできますが、
今回はこのままで良いとのことなのでこの状態で取り付けしました。
なお、ブレーキパッドはこんな状態でした。
ほぼサビの塊と化しています。
こうなる前に、足回りはこまめに洗浄しましょう。
今回は少し年季の入った100系ハイエースが頻繁にエンストするということで入庫です。
ディーゼルなので、ほとんどの場合が
エンストする=燃料が噴射されていないということになります。
まず疑うのは燃料ポンプが働いてないということですが
約10万キロ走行で、燃料ポンプは2万キロ程度前に交換したということらしい上に
エンストしてもすぐまたエンジンがかかるので可能性としては低い。
で、色々調べてみるとどうもこの車種、ECUに問題があるらしく
燃料噴射信号がたまにでなくなるみたいでエンストするようです。
しかも平成一桁の車なので新品のECUの供給が無く
中古の見積りを取ったところ45000円!というえらく足元を見られた価格。
まあ直らなかったら買うとして、ダメ元でバラしてみましょう。
ということでバラした写真がこちら。
ちなみにこの車のECUはちょっと変わったところに付いていて少し探すのに手間取りました。
助手席シートベルト収納部のあたりのピラーにくっついています。
パッと見た感じ何ともなさそうですが
小さい基盤を持ち上げてよく見てみると・・・。
写真中央右側の黒っぽい電解コンデンサが液漏れしてますね。
多分こいつが原因でしょう。
さすがに自動車部品商に電解コンデンサ注文しても持ってきてくれないので
翌日大須電気街までひとっ走りして買いに行きました。
とりあえず交換後問題は起きてないようです。
HC24S 日産ピノのひどいベルト鳴きで入庫です。
この車は日産から販売されていますが、実はスズキ・アルトのOEM供給モデルです。
なぜかスズキの軽はよくベルト鳴きに悩まされるんですよね・・・。
さっそくリフトアップしてベルトを点検しようすると
!?
オイルパンの上のあたりが真っ黒!
さらに覗き込むとオルタネータのあたりまで黒い粉がついています。
ベルトが削れてたんですね。
2本のうち1本は無事でした。
ベルトを外して見るとこんな具合に。
写真ではよくわかりませんが、ヒビだらけ+削れて裏が透けて見えてました。
とりあえずベルト交換して様子見してみたものの
翌日試運転したらまた派手に音がでてしまいました。
こうなるとベルトだけでなくプーリーの不良の可能性が高い。
オルタネータプーリーとクランクプーリーを新品に交換したところ改善しました。
最近の車のヘッドライトは、ほとんどがプラスチック製で
劣化してくると黄ばんだり白く濁ったりして、見栄えが悪くなるのに加えて
ライトの明るさも落ちてしまいます。
そこでオススメなのがこちら。
キャリックスのブライトフォーム。
ヘッドライトに直接吹き付けるか
このようにウェスに適量取って泡が消えるまで拭いた後、乾拭きするだけ。
片側3分もあれば十分です。
違いがわかるでしょうか?
かなり透明度が増してると思います。
←施工後 施工前→
ただ、ちょっとお値段が張る(2500~3000円程度)のと、入手しづらいのが難点です。
似たような製品を探してみたところ、KUREのLOOXという製品を見つけました。
こちらも試してみたところ施工性は少々落ちますが、なかなかきれいになります。
黄バミ、くすみが気になる方はいかがでしょうか?
今回はNCP50プロボックスのブレーキキャリパーOHをします。
車検で入庫しましたが、リフトアップして点検したところ異様にフロントタイヤの回転が重い。
とりあえず分解しましょう。
キャリパーをブラケットから取り外して、ホースが繋がっていた穴から
エアガンで空気を送り込んでスッポンと抜きます。
結構すごい勢いで出てくるので布等をかませないとピストンが壊れるので注意。
抜けました。
思ったほどサビてないですがやっぱり汚れてますね。
ブレーキクリーナーで洗浄した後、600番くらいのペーパーできれいに磨きます。
きれいになりました。
キャリパー本体も洗浄後、ペーパーで磨きます。
細かい溝の汚れが落としにくいので、先曲りのドライバー等で傷つけないようにサビを落とします。
スライドピンもやっぱり汚れてます。
ここも錆びると動きの悪くなる原因となりますので
スライドピンと、ピンの刺さる穴をきれいに洗浄します。
洗浄したところ。
特定の部分だけ削れているのがわかるでしょうか?
あとは組み付け用のシリコングリスを各部に塗りながら組み付けます。
試走してタイヤの回転が重くないことを確認して終了です。
だいたい作業時間1時間くらいでした。